18:noteとX(旧Twitter)のコンテンツ販売 フロントエンドとバックエンドのつなぎ方

パイロット版の気付きを得たことで、売れる確度の高いバックエンドを講座の形で作ることができた。

この講座形式の商品を、手軽にネットで販売するためにnote文字ベースで編集しなくてはいけない。ここでの大きな問題は、文字ベースの読み物に編集する過程で、講座で実現していたワークショップの盛り上がりやインタラクティブ性が失われることである。

特にパイロット版での大きな気付きの一つは、今回の商品におけるインタラクティブ性は重要であるということだ。文字ベースへの編集によるインタラクティブ性の損失は、フロントエンドよりも大きいと考えられる。

そこで、まずは講座の中の講義パートを文字ベースに編集し直した。これは何の問題もないはずだ。パイロット版のアンケートからも、商品自体、つまり教授内容自体には何ら問題ないことが明らかにされている。

この時点で10万字程度の執筆となった。やはり1日6時間2万字程度ずつ書き進め、5日間使うことになった。30時間を費やしたから、副業開始から全部で85時間が経過した。

その上で、短い時間の講座だけではなかなか伝えきれない、細かな補足事項を追記することで大幅なボリュームアップを果たした。また、実際にあった質疑応答でのやりとりの再掲に加え、インタラクションがあった内容も追記ワークショップで出た意見も含めて全部盛り込んだ

講義パートと新たに追記した部分の合計で20万字一般的な書籍二冊分の分量となった。追記にかかった時間はやはり30時間副業全体で使った時間は実に115時間になった。

これは副業だから隙間時間にやっているわけだが、仮にこれを本業のつもりで、1日8時間のフルタイムで稼働したら、大体14日間ぐらいかかる。週末の稼働はしないとして、大体3週間まるまる使う時間の感覚である。3週間まるまる働いて、今のところ赤字が3万円という状況である。

自分は本業に活きる知見を得るという割とストイックな目的もあり、しかも半分趣味みたいなもんだから普通に作業を楽しみながら遂行できるが、そういうモチベーションが無い人がやれば、きっとこの辺で諦めるんじゃないかな、と思う心境である。

さて、商品開発としては、文字ベースの読み物にすることで失われるインタラクティブ性をカバーするために、できることは全部やったと思う。自分としてはやったが、後は、ターゲットがこの商品をどう思うかである。

パイロット版では、明確にインタラクティブ性が重要だという結果が得られた中で、それが無い、という状態は変えられない。それが無いことを補ってあまりある内容、ボリューム感にはなっているが、どうしても本来あるべきものが無い、というギャップは存在している。これをどう埋めるか。

これを埋めるには、リアル講座とはまた違った価値が、このバックエンドにはあるのだということを、ターゲットには感じ取ってもらわなくてはいけない。特に、フロントエンドで価値を感じてくれた人に対して、失望させるわけにはいかない

ターゲットに、また違った価値を感じさせる技術。これをマーケティングに答えを求めるのであれば、やはりB2Bにおけるナーチャリングの概念を活用することになるだろう。ナーチャー、つまりおこがましいが、ターゲットを育てる、という考え方だ。バックエンドには、こういう価値があるんですよ、とターゲットに教育することを言う。

特に今回のケースは、フロントエンドを買ってくれた人にバックエンドも売りたいので、CRM(=Customer Relation Management)の要素を帯びる。つまり顧客との関係を管理するためのシステムが欲しい。このあたりはちょっと専門的な話になってしまうので割愛するが、この手のシステム、要はツールを動かすにはちょっと手元の現金が無い。だからそこまでの厳密な管理はできないのだと、どこかで割り切る必要がある。

とは言え、ナーチャリングには最低限必要な要素があって、それはメールマガジンだ。メールマガジンでターゲットに対してバックエンドの価値を何度も角度を変えて伝えることができれば、ターゲットが購入に至る可能性は出てくるフロントエンドに価値を感じてくれた人の気持ちを読み取り、まだ足りないと思う気持ちを読み取り、そこにバックエンドをオファーする理想的なマーケティングのアプローチの一つである。

いちいちメールを書いて送っていたのではいくらなんでも自分の稼働が重すぎる。できれば、事前にセットしたメールを自動でターゲットに送れる仕組みだけは必要だ。いわゆる、ステップメールと言われる仕組みである。

色々調べると、これにはメルマガスタンドというものが必要である。どうやら、一部のメルマガスタンドは、簡易的ながら、CRMのツールも搭載されているようである。

ただし、少し見始めただけだが、その手のメルマガスタンドはとてもじゃないが手を出せる金額感ではない。なんせこちとら既に3万円の赤字である。

なので、メルマガスタンドの導入は一度見送ることにする。かなり苦し紛れではあるが、noteの通常の記事を使って、疑似的にステップメールを再現するということを試してみる。メールは言ってみればプッシュ型であって、相手の懐に飛び込めるイメージがあるのだが、noteの記事でステップメールのような組み方をするとなると、これはプル型になるわけだから、効果は相当薄まるだろうとは思うのだが。まぁ、メリットとして特商法を気にしなくてよくなるというのは、人によっては大きなメリットかもしれない。

ということで、ステップメールの流れを、noteの通常の記事で再現していく作業に入る。さらには、X(旧Twitter)でも、そのステップメール、というかステップ記事の内容をツイートしていく。こうして、フロントエンドとバックエンドをつないでいく作戦とする。

さぁ、作業に取り掛かろうとしたところで、noteに搭載したてのバックエンドがちょくちょく売れ始めた。赤字の3万円を補うには全く至らないが、ほとんど自動で数千円売れたことになる。

ステップ記事の構築を急ごう。

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