3:自分に合うネット副業を実践しながら考える

会社にばれないで副業する方法は分かった。次は、アドセンスアフィリエイトコンテンツ販売の中からどれを選ぶかだ。

結局のところ、自分で実際にやってみないとどれが合うのか分からないというのも事実だと思う。色々調べた結果、非常に簡単に始められそうなアドセンスからやってみる。これは無料ブログでもできるし、Googleの審査にさえ通過すれば良いだけなので一番簡単である。

いざ始めてみると、なるほど、確かにそこまでアクセスがなくても1日に数円~数十円、クリックされたら数百円ぐらいずつ入ってくる。確かに始めやすいし難しくない。そんなある日、1日で突然5,000円ぐらい入ってきた日があった。何事かと思って調べてみると、どうも書いた記事の一つにプチバズリが起きていた。ある有名人が、自分の記事をXで紹介したのだ。以後、自分のブログはやや強くなった1日数百円ずつは入り続けるようになった。でも、1日5,000円クラスというのはその後、続くことはなかった

1日5,000円が毎日続けば、1ヵ月で15万円を超える収入になる。でも、実際にはそうはならない。改めてプチバズリが起きた記事を見ると、それはある有名人についての記事だった。その有名人について自分が知っていることを書いただけだ。それをたまたま、別の有名人が紹介したに過ぎない。

つまりどういうことか。

恐らくは結局、有名人ネタがアクセスを集めやすい。ただそれだけではだめで、何度かプチバズリなのか、大バズリなのかを繰り返しながら自身のブログを強くしていき、安定して月2桁万円を稼ぐにいたるという道筋が見える。ただ、少し不安がよぎる。それって果たしてサステナブル(持続可能)なのだろうか…

本業であるマーケティングコンサルの経験からいって、バズを狙って生み出すことは、できなくはない肌感ではあるのだが、運の要素がそれなりに絡んでくるという経験知がある。さらには、結局のところこのアドセンスというのはアクセスゲーであろう。そんな中でアクセスを集めているであろう他の人のブログを見てみると、その内容というのはあまり真似したいと思える内容ではないケースが多い。基本的には一般の人達が知りたそうな有名人絡みのタイトルで読者を釣り、本文に入ると、タイトルにあるような話のど真ん中に迫ることはなく、周辺情報だけをまとめ、本当に読者が知りたい情報は

調べたけどわかりませんでした、これも調べたけどわかりませんでした、きっと私はこうだと思います、いかがでしたでしょうか

というものばかりである。読者からすれば騙された気持ちになる。そんな記事を上位表示してしまうGoogleの検索アルゴリズムもどうかとは思うが…。いずれにせよ、ちょっとこれをやり続けるのは個人的には精神的にしんどい。やるからにはちゃんと自分の知識で書けるものを書きたいし、マーケターの性かもしれないがちゃんと取材して書きたいところだ。アクセスゲーであり、運ゲーでもあると考えられるアドセンスは、自分に合わないと結論付けた。

実は、マーケターにあるまじきだが有名人にやや疎い部分もある。本来であれば、自分が好きな内容でブログを書き続け、そこにアドセンスを貼って相応の収益になるのが理想的なのかもしれないが、いずれにせよアクセスゲーであることには違いない。そうするとそれなりの時間が必要になってくる。アドセンスの良さの一つである手軽さ、というメリットを捨てることになる。ここは、自身のスタンスとも絡むところだが、本業もそれなりに忙しい中では、やはり手が出しにくいところである。

アフィリエイトについては、実はもともと自分でやりたいとは思っていなかった。先ほどの、あまり自分の興味がない有名人についての記事を書き続けなければならないアドセンスと同様、使ったこともない他人の商品・サービスを紹介することへの後ろめたさが原因である。こちらも理想的には、ちゃんと他人の商品・サービスを自分で使って、しっかり他人に勧めたいと自信を持ったものを紹介する分には良い仕事であろう。ただ、世の中にとてつもない商品・サービスがあるなかでそれを探し出すこと自体が面倒くさい。これは自分が面倒くさがりやであるということにも原因はあるのだが…

そこで、友人の一人がアフィリエイトで本業の年収を超えていると聞いていたので直接話を聞いてみた。その友人によると、高単価な商品を紹介していて、そのうちの記事の一つが運よくバズった、とのことであった。ここでもやはりアクセスゲー運ゲーの顔が見え隠れする。もう、この時点で自分には合わないなと思った。高単価商材を紹介するというのは戦略としては正しい。あえて突っ込まなかったが、高単価商材を全部自分で買って試すというのはその友人の経済力からすれば無理な話だ。ということは、かなりの高確率で、自分で使ったことがない商品・サービスを紹介していると思われる。それは、自分の主義には合わないことだ。というか、そんな器用なことは普通にできない。

また、アフィリエイトで成功している友人がもう一人いる。その人は主にインスタ安い商品を紹介しているのだが、まず本人の容姿が良くずばぬけて写真の撮り方等々の見せ方が上手い安い消費を大量に売る方向性の人である。アクセスゲーなのは間違いなく、この友人を真似するには、自分の力では限界がある要素まで入ってきている。

やはり、アフィリエイトは自分に合わないと結論付けざるを得ない。

最後にコンテンツ販売。これはもう何でも良い。自分の趣味や特技など、誰かの生活をちょっとよくすることができそうな知識とか、何でも商品にすることができる。上記のアドセンスアフィリエイトでの実績を引っさげて、アドセンスやアフィリエイトで稼ぐ方法、というコンテンツ販売をしている人達のブログも山ほどあった。

幸い、自分は少し多趣味で、かつ人よりもかなり高いレベルと言っても良い趣味や知識がいくつかある。何より、Googleのアルゴリズムの匙加減や運の要素に左右される他の2つよりは、かなり自由度が高いと言える。それに昨今は便利な世の中になったもので、noteとかBASEとかココナラとか、手軽に販売できるプラットフォームもある。

問題があるとすれば、最終的にはやはりある程度はアクセスゲーになる部分も否めないだろう。アクセスを集めるには時間がかかる。恐らく成功していると思われる人のサイトを見てみても、とてつもないコンテンツ量である。ブログ記事ベースで100記事というレベルではなく、300記事500記事、場合によっては1,000記事近く書いている人はざらである。1日1記事書いたとしても最低でも1年は見なくてはいけないし、大成するにはどんなに早くても3年というところだろうか。でも、自分が好きなことであれば、長い作業もできるだろうと思う。自分がやりたくないものは、当然ながら長続きしない。それに、そこまでの手間と労力、時間をかけないで収益を上げることが可能かどうかも検証したいところだ。

取り組む副業は、コンテンツ販売にしようと決めた。コンテンツ販売はネットに限らず、リアルでも可能だ。ただし、本業に支障をきたさないことを前提にするのであれば、ネットをフル活用するということになるだろう。

次は、コンテンツ販売において、何を売るか、の話である。コンテンツ販売自分の本業にもきっと良い影響を与えるはずだ。対企業と対個人で勝手が随分違うだろうが、マーケターの端くれとして楽しく取り組んでいこうと思う。

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