勤務先の副業規定は確認して、問題なく副業ができるイメージはできた。

これでもう後ろめたいことはないのだが、それにしても、不思議と副業というのは会社にばれたくないものである。これにはいろんな理由があると考えられるが、一つには、仮にルール上は全く問題がなかったとしても、やはり会社からの見え方が良くない気がするということが大きいだろう。この場合の会社からの見え方というのは、人事はルール的にはクリアできているので、主には上司、同僚、ということになる。
副業していることが知られれば、上司・同僚の両方から、こいつは真面目に会社の仕事をしているんだろうか、という疑いの目で見られるかも。あるいは同僚からも、なんだか抜け駆けされているようで嫌だな、などと思われるかもしれない。
究極的には、他人の目なんて関係ないし、会社のルールも守っているし、業務時間の外で何をやっていても自由だろうと思うし、実際そのはずなんだが、現実的にはそうもいかなくて、悪意を持った同僚なんかから悪い噂を流されたらたまったもんじゃない。ここはひとつ、他人の目を気にする典型的ジャパニーズとして、なるべく自分が副業をしていることは周囲に言わないことを心掛けておいた方が身のためと捉えることにした。
方針がそうと決まれば、自分にできることとして、単純に他人に口外しない、あらゆる場面で匂わせはしない、という当たり前のことを基本にして、会社にばれない副業、即ち顔出しや名前出しが必要のない副業を考えることにする。取り急ぎネットでリサーチをしてみた。
ネットでできる会社にバレない副業ということですぐにヒットするのはアドセンス、そしてアフィリエイトと呼ばれる手法の2つだ。(日記執筆時点では)これらには顔出しも必要なければ名前を出す必要もない、ということが分かる。正確には、出そうが出すまいが自由である。つまり、完全に周囲に黙って副業をすることが可能だ。
ただし、自分で何か商品やサービスを作って売る、これを仮にネットを使ったコンテンツ販売と呼ぶことにするが、そういうことになると、これは特商法と呼ばれる法律が出てきて話が違ってくるようだ。この特商法は厄介で、本名や住所までもを公表する必要が出てくる。ありふれた名前なら問題ないかもしれないが、住所まで公表するとなると、その気になれば本人バレする可能性はあるだろう。というかこのご時世に自宅の住所を晒すというのはリスキーすぎる。
もちろん、誰かからサービスを購入する側にとって見れば、その販売者がどこの誰なのかというのは安心材料としては重要なので、法律の趣旨は非常によく理解できる。ひるがえって販売者側からすれば、会社として売る分にはまぁ、そこまで問題ないであろう。会社名で良いし、住所も会社で良いし、この場合であれば代表者の氏名も出した方が顧客に対する信頼としてはむしろプラスに働くだろう。だが、今考えているのは個人の副業である。そもそも会社に対して副業していることを言いにくい典型的なジャパニーズ社会にいるなかで、好んで個人情報を公開したいと思う人は少ないだろう。極端な例かもしれないが、例えばストーカー被害に遭っているような人であれば、個人情報の公開なんていうのは絶対に避けたいことだと思う。特商法のせいで、個人の副業が大きく制限されているというのは可能性としてはきっとあるだろうなと感じた。
ただ、特商法のオフィシャルなガイドラインというものが存在し、それを読み込めば、特商法の趣旨も分かるし、やって良いことといけないことが明記されている。さらには、一定の条件付きで、個人情報をそこまでオープンにしなくても良い、ある意味救済処置的な運用があることも見て取れた。これについては、別途しっかり戦略を練って対策したい。対策の方法はある、ということは明確に確認できた。
最後に会社にばれる可能性があるとすれば税金関係だ。本業以外の収入があった場合、当然その収入の分も含めて各種税金を納める必要が出てくるが、確定申告を上手いことやらないと会社にばれる可能性が排除できない。会社に許可を取っている場合や、ルールにちゃんと則ってやっていればそこまで気にする話ではないが、そうは言っても手放しで安心できる話でもない。この対策については、ネットで調べれば、信頼できそうな情報源からいくらでも対策が出てきた。
原則としては副業による所得が20万円以上であれば確定申告が必要になり、住民税の納付方法を普通徴収、つまり勤務先ではなくて自分で納付する、という方法を使えば会社にばれる可能性は低くできる。話としてはシンプルなのでそこまで難しい対策でもないと感じた。
そんな感じで取り急ぎ、会社にばれない副業と対策の方法を考えてみた。まだ始める前からアレコレ考えすぎだろうと我ながら思う。特に確定申告なんかは稼いでから考えろや、と自分に喝を入れたくもなる。でも、本業でマーケティング等々の戦略周りを立案したり、プロジェクトの進行を考えている癖で、ついつい最初にいろいろと考えてしまう。要するにチキンだ。でもチキンの良さは、全てのリスクが排除されれば、一気に物事を進めていける点にある。そう信じて、リサーチを怠らない。今後とも、準備は抜かりなくやっていきたい所存。
ここまで考えたならば、会社にばれない副業の選択肢としては、先ほど出てきたアドセンス、アフィリエイト、コンテンツ販売の3択となるだろう。これらのうちのどれが自分に合うのか、次は考えるステップだ。