12:ネット副業におけるコンテンツ販売で成功確率を高める方法

7時間ほどで、自分が売りたい商品ができた。その商品が果たして、売れる可能性があるのか否か。これを確かめるべく、パイロット版の講座をやってみることにした。その経緯は以下の日記に書いた通りだ。

当日、貸会議室を3時間借りた。最初の1時間で準備、1時間で講義、最後1時間で片付けだ。便利な時代で、貸会議室のサービスは今時いくつもあって、それらを使えば、数千円で借りることができてしまう。これが今回の作業の一環で初めての出費となった。会場には10人程度がきてくれた。

手前味噌ながら自分のプレゼンテーションの上手さ、そして講座の中身の良さもあり、全員大満足で帰ってくれた。

これは貴重な機会なので、しっかりアンケートを取った。むしろそれがパイロット版の狙いである。アンケートの項目としては、理解度、満足度、推奨意向度を5段階で聴取しながら、その理由も合わせてフリーアンサーで書いてもらった。あとは、何でも良いから一言合計7問という簡易的なものだ。フリーアンサーについては、今後、個人が特定できない形で、宣伝等で使うかも、というディスクレーマーも入れてある。

たかだか10人アンケートとは言え、これは実に貴重で、理解度、満足度はともに100%だった。推奨意向度は90%で、1名だけ推奨しないと回答した。その理由は、あまりに良い講座だから、他の人に知られたくない、というものだった。ただただ嬉しい、褒めちぎりの結果であった。

こういうアンケートを取ると、自分では気付けないポイントに気付かせてくれることがある。一番の気付きは、「明らかに需要があるのに、誰もその需要に応える講座を提供しておらず、こういう講座を心待ちにしていた」という意見が多勢を占めたことにある。

これは、マーケティングの観点から言えば当然、商品開発時に気にしておくべきことだ。競合がなるべくいないところを狙うのは定石である。競合がいる場合であれば、自分が勝てそうな部分を作ってそれを持って攻める。今回の講座は、昔の自分が欲しかった講座、という観点でしか作りこんでいなかったため、あまりそこは気にしていなかった。マーケターとしては失格なのだが、当時の自分が欲しかった理由は、やはり今回の受講者達と同じで、欲しいのに無かったから、である。だから、今回はたまたま、需要があるのに存在していない商品を作ることができた、というわけだ。

これで、とりあえずこの講座の存在さえ、過去の自分と近しい人達に知られさえすれば、売れる可能性があることが確認できた。

それでも、以後、越えなければいけない壁はいくつかある。一つは価格設定。今回は無料だったから10人も来てくれたわけだ。それに、過去の自分や今回来てくれた人たちは、決して裕福ではなくて、むしろお金を払ってくれる可能性が低い属性の人達だったりする。この要素がどう出るか。そしてもう一つはメディアの選択。過去の自分や今回来てくれた人達が多く集まるコミュニティのようなものに上手くリーチする術があるかどうか。

この二つが上手くかみ合えば、きっと上手くいくはず。

ここまで費やした時間は10時間。いよいよ、ネットで売る時だ。

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