コンテンツ販売で何を売るかの大きな方針が見えてきた中で、同時に売り方についても調べていこう。

ネットで引き続き検索を続けると、極めて上手に情報発信をされている人というのが何人もいる。その人たちに共通しているのはコピーライティングの強さ、そしてストーリー作りの巧みさである。
このこと自体は、特に企業におけるマーケティングのポイントと何ら変わることはないだろうが、個人でやっている分だけ、個人的なストーリー(ビジネスする背景)が作りこみやすく、それに共感する人が現れた場合には一気に求心力が高まるのだろうと推測できる。
おおまかにはこんな感じの売り方だ。
メインの情報発信媒体は通常、ワードプレスを使ったブログとなり、アメブロや各種SNSからそのブログに誘導する。そのブログにはオリジナルメルマガへの登録導線が引かれている。いわゆるCTA(= Call to Action)というものだ。そのメルマガに登録することで、自動で送られてくるメールにより、ブログよりもさらに一歩踏み込んだノウハウに触れることができる。メルマガの内容に価値を感じてきて、読者のその感覚が最高潮になった時に、さらなるCTAがくる。このCTAは数十万のコーチング費用、あるいはコンサル費用というものを提示してくる流れだ。
やはり予想通りである。基本的には、いわゆるB2Bのマーケティング手法と何ら変わらない。B2B、つまりBusiness to Business(=企業と企業の取引)の場合は商材の単価が高額になり、決裁者も増えるために顧客との関係構築が重要になる。これはB2Bに限らず、B2C、つまりはBusiness to Consumer(=対個人の取引)でも、車や家といった高額商材を扱う際には適用できる。非常にありふれた手法である。このやり方は、その辺の本屋で立ち読みでもすれば無料で手に入る。
今回見てきたネット副業におけるコンテンツ販売の例では、先ほど書いた通りで、最終的なオファーが数十万円となる。平気で30万円ぐらいの金額を提示してくるものが山ほどある。
非常に興味深いと思った。単純に、高いと思ったのだ。身元がちゃんとしている企業が運営しているスクールのようなものであれば、数十万というのは普通に納得して払えると思うのだが、特商法があるとはいえ、究極的には個人情報を省略できる状態で、ネットで見た情報しか知らない、やや得体のしれない人達が、それだけの金額を、ネットだけのチャネルで提示してくるのだ。
個人が提供するもので30万の価値があるコンサル。純粋に興味が出てきた。
30万ぐらいだったら、最悪騙されても良いかと思い、お手並み拝見のつもりで、コンテンツ販売のコンサルに突っ込んでみた。こうやって経験しないと何かと不安で、先に進めないようなチキンなのである。
さぁ、いわゆるネットビジネスで荒稼ぎしている人の、お手並み拝見である。