2-11:ステップ2の商品性や見せ方の戦略再考

ワードプレスは今や個人が取り組むにはSEOでの集客はかなり厳しい。どうも最近のGoogleのアルゴリズムでは企業のサイトを優遇するようにできているらしいからだ。ではその代替としてアメブロからの集客を考えてみたが、実際に取り組んでみたところ、これもアメブロはひと昔前に比べて集客力という意味では質も量も落ちているのではないかという肌感を得た。このあたりは前回記した通り。

となると、面倒くさいからやりたくないSNSによる集客に頼るしかなくなってくる。ただ、その集客の手前で気付かされたのは、地に足の着いた泥臭いメソッドよりも、いかに楽して成果を上げるかという、真面目な自分にはやや受け入れがたい思想を持つ商品でありサービスというものがネット上では売れるっぽいという事実である。

個人的には、楽しく上手くなれるならそれに越したことはないし、それを目指している。そのためには、やはり努力は必要だと思う。一方で、楽して成果を上げるというのは、運が良ければできるかもしれないが、基本的には相反することを言っているわけで、本来であれば万人に推奨できる代物ではないと思う。

とは言え、自分の趣味にまつわる商品が過度に真面目過ぎた、というのは、そう言われてみればその通りだとも思い至った。もう少し、楽とは言わないまでも、楽しさをもう少し強めに押し出すぐらいの工夫はあって良かったなあと思ったのだ。

商品性自体は問題ないだろうと思っているので、見せ方で工夫する、という話である。ただし、そうすると実は他の販売者との差別化が難しくなったりはする。結局、楽しく上手くなる、というのは誰もが持つニーズではあるので、そこのニーズに対して商品のセールスをしようと思うとみんな同じようなメッセージになってしまうという罠だ。

この場合は通常、企業活動に置き換えるのであればブランディングという技術を使う。ブランディングには極めて様々な手法があるのだが、ここ数年の傾向だと社会性とか理念で差別化していくケースが多かったりする。パーパスと呼ばれるものもその範疇に入るであろう。

だとするなら、社会性を帯びた理念を持って、そこのストーリーテリングに特化したサイトをアメブロなどに作り、そこから趣味のワードプレスにランディングする構造にすれば良いのではないか、と思い至る。社会性を帯びた理念の発信であれば、怪しげなアメブロアカウントばかりがフォロワーになるということにはならないのではないだろうか、という目論見もあった。

実はこの社会性を帯びた理念から全て出発し、そこから事業サイトにランディングさせるという構想は頭の隅にはもともとあったものだ。なぜなら自分が趣味を教えようと思うに至った真の背景にはある社会課題の解決というのが横たわっているからだ。その考えを表に出す時がきたということかもしれない。

仮に、理念サイトをアンブレラサイトと呼ぶとして、このアンブレラサイトが上手く機能すれば、今取り組んでいるステップ2だけでなく、ステップ3に移行する際にも活用できるのではなかという皮算用もできる。まさにGoogleという事業ブランドがAlphabetというアンブレラブランドを持ち、その傘の下で多様な事業を展開できるようにしたのと同じように。

そう考えると、もうステップ2にとどまらず、ステップ3にも手を出し始めた方が良いかもしれない。アンブレラサイトからステップ2とステップ3に送客するという3ブログ体制である。メリットとしてはふと日常で書きたいことが思いついた時に、3ブログもあればどこかは更新できる状態が作れるし、アメプレスのお得感も増す。もちろんデメリットとしては管理が煩雑になることと言えるだろうが、何事もトライ・アンド・エラーの精神。それに大した労力ではない。ステップ2とて実験なのだから。

後から分かることになるが、アンブレラサイトから自分が運営するサイトへの総客というのは、直接的な数字にはもちろんつながるものの、SEO的には無価値と判定される。場合によっては自作自演リンクとされ、そのつもりがなくてもペナルティが発生して検索の順位はさらに下がることがあるそうだ。その情報を得た途端、速やかにアンブレラサイトは閉じることになった。他にも、やはりアメブロからワードプレスへの集客というものが弱いということがいよいよ分かってきたということにもよる。ステップ2とステップ3は単体で動かしていくのが現時点での最適解であった。

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